「離婚したいけど子供のことを考えると、躊躇してしまう・・・」

「世の中のシングルマザーのように仕事と育児の両立をできるだろうか・・・」

など、離婚を考える上で切っても切り離せないのが子供に関する悩みではないでしょうか?

 

他にも

  • 「経済的に支えていけるだろうか」
  • 「反動でグレてしまわないだろうか」
  • 「学校でいぢめられないだろうか」

心配事は次から次へと出てきます。

 

今回は「離婚が子供に与える影響を知りたい」と情報を探している親に向けて、

親の離婚を経験した私が、子供の頃の心境とその変化を具体例を交えてお話していきます。

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1.当時の外部環境

両親が離婚したのは、約20年程前です。当時、私は小学校2年生でした。

 

クラスにシングルマザー、もしくはシングルファザーの家庭は10%程度存在していた気がします。

 

離婚後の転校先の小学校では、

「私もパパだけだよ!」「確か◯◯くんの家もだよ?」と言われて、

「あれ?意外と多いな」と安心したことを覚えています。

 

20年前でクラスの10人に1人がそういう家庭だったので、

最近はもう少し増えているかもしれません。

 

2.離婚を告げられた時

母親から離婚の説明があった夜のことは、今でも覚えています。

 

お風呂に入っている時に、

「ちょっと大事な話があるんだけど。・・・パパとは一緒に住めなくなるんだよ」

と泣きながら説明を受けました。

 

とにかく今の環境が辛い…

一緒についてきてほしい…

 

具体的な内容はほとんどなく、感情をストレートに伝えられたことで、一緒になって大泣きした記憶があります。

※今も離婚の理由をよく分かっていません…

 

この時が、離婚の衝撃を最も体感し、最も落ち込んだ瞬間でした。

 

離婚が成立し、迎えた引っ越し当日。

私は母親についていくことを決めました。

 

荷物を親戚のトラックに詰め込んで、父親が見送りに出てきたのですが、この時、悲しさはほとんどありませんでした。

 

正直、悲しさよりも、引っ越して転校するという環境の変化に対するワクワクの方が優っていた記憶があります。

 

3.離婚後の学校生活

冒頭にも書きましたが、転校先でクラスの3~4人、学年で10人程が離婚を経て、片親になっていました。

 

そのおかげで、

「なんで私だけ・・・」と孤立することはなく、

いぢめられた記憶もありません。

 

両親揃った家庭の子もバカにすることはなく、

むしろ気を遣って、家族の話を避けていたように思います。

 

片親の友達とは「うちらには、うちらの楽しさがあるよね」

と子供ながらに変な一体感が生まれていました。

 

特に誕生日やお正月には、

「ママからもパパからももらえるようになった!」

とテンションが上がったのは、片親友達の間であるあるでした(笑)

 

4.離婚後、孤軍奮闘する母親

離婚後、母親はイキイキとしていました。

 

昼夜問わず、昼はパート、夜は居酒屋でバイトと忙しく働いていましたが、

私からは楽しく過ごしているように見えました。

 

慣れない環境の中での孤軍奮闘。

まさに必死だったと思います。

 

離婚するまで母親の働く姿を想像できませんでしたが、

働いている姿を見て、母親は強い存在なんだと感じたとともに

「わがまま言うのはやめよう」と心に決めました。

 

そう思えた一番の理由は、

母親自身が離婚を経験し、しんどいはずなのに「当たられることが一度もなかったこと」です。

 

離婚後の生活は想像以上にしんどいです。

 

庭付き一戸建てから

家賃4万円台の汚い2階建てアパートに引っ越しました。

 

車を売り払って、移動手段は自転車に変わりました。

 

周りの友達や周りのお母さん達と比べた時に

「なんで私だけこんなに辛いの・・・」と思うはずです。

 

ただ、忘れてはいけないのが離婚という意思決定をしたのは親自身ということです。

 

それらを受け入れた上で、自立する気があるかどうか子供には伝わっています。

 

自立しようと頑張っている姿を見せられると、

物心がついたか、ついていないかの小学校2年生でしたが、心に響くものがありました。

 

環境の変化に戸惑いや不安は発生します。

 

そんな環境下でも、何事もないかのように突き進む姿を子供に見せ続けることが、離婚後に求められる親の姿勢だと思います。

 

5.離婚後の父親との関係

小学校卒業するまでの約4年間2ヶ月に1度のペースで父親とは会う機会がありました。

 

ホテルのラウンジでご飯を食べたりボーリングに行ったりおもちゃを買ってもらったり。

 

厳禁ではありますが、普段母親との生活ではできないことを父親がしてくれたので、会えるのを楽しみにしていました。

 

小学6年生の時にはパソコンや携帯電話が普及していたので、

小まめにメールでのやりとりをしていました。

 

そういったやりとりに対して母親が口を出すことはなく、

むしろ「あなたにとっての父親はお父さんしかいないから」

と会うための時間作りには率先して協力してくれました。

 

この時の母親、父親に共通していたのは、

お互いの悪口を言わない

ということでした。

 

悪口を言うことで、言った本人はスッキリするかもしれませんが、

それを聞いた子供がいい気分なわけがありません。

 

これは離婚の理由や別れ方によって様々だとは思いますが、

「離婚後も親子関係を築き続ける」ということが子供にとって、最も大切なことであり、

私自身、感謝していることです。

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6.最後に

離婚することで、子供に悪影響を与えてしまうのでは?と思いがちですが、

起こってしまったことは仕方ないことだと意外と子供は受け入れられると私は思います。

 

離婚前の家の雰囲気が悪いなというのはなんとなく感じますし、そんな中で生活し続けることも子供にとってはストレスです。

 

子供に影響を与えるとすれば離婚してからの親の姿勢です。

 

「子供の為に自立する」という覚悟が決まっているのであれば、離婚し、その姿を自ら見せることが子供の成長に繋がることもあると私は思います。

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