• 「相手にもう愛情がない」
  • 「暴力・暴言がひどくてつらい」
  • 「『もうしない』と言って何度も浮気を繰り返す」

 

そんな状態でさえ、様々な事情で離婚という一歩を踏み出せない人は多いですよね。

 

離婚には様々な苦労が伴いますし、「そんな苦労をするくらいならこのままでいい」と思ってしまう気持ちも十分にわかります。

 

でも、あなたは本当にそれで、幸せですか?

 

状況によって違いますが、状況を打開する方法はどこかにあるはず。

 

ここでは代表的な「離婚できない理由」と、それぞれの解決法について紹介しますね。

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経済的な理由で離婚できない

 

現在の生活を配偶者の収入に頼っているため、離婚すると自身や子どもの生活が不安…

 

離婚できない理由で一番よく聞くのがこの「経済的理由」。

 

確かに、人はお金がないと生活ができませんよね。

 

でも、お金だけの理由で愛情のない相手と生活し続けるというのも辛いものです。

 

そんな人の解決法は以下の3つ。

 

1.どんな形でもいいので自分の収入を得られるように行動する

 

時間に融通の利く人はまず近所にパートに出てみましょう。

 

小さい子どもがいるなどの理由で外に出られない人でも、内職やパソコンでできる仕事(クラウドソーシング)を探すことならできるという人もいますよね。

 

特に最初のうちは、大切なのは「金額」ではなく「自分でも稼げるんだ」と実感すること。

 

それが自立への第一歩です。

 

2.公的支援について調べる

 

万が一の場合に受けられる支援(児童扶養手当、生活保護など)を調べておきましょう。

 

金銭的な支援はもちろん、公営住宅や母子寮(母子生活支援施設)、場合によってはDVシェルターへの入居を案内してもらえることもあります。

 

自治体によって独自の支援を行っているところもありますので、ぜひ調べてみてください。

 

こういう類の情報は「自分で調べる」ということをしないとなかなか集まってこないものですが、一方で重い腰を上げて調べてみると「こんな援助が受けられるんだ!」と驚くほど多くの情報が得られるはずですよ。

 

「離婚しても様々な援助を受けられる」ということを知っているのといないのとでは、精神的な余裕が全く違ってきます。

 

3.資格試験の勉強をしてみる

 

「ずっと専業主婦(主夫)だったから職歴も資格もほとんどなくて…」

 

そんな人はぜひ、資格試験の勉強をしてみてはいかがでしょうか。

 

勉強をしているだけではお金にならない…と思うかもしれませんが、「自分でもがんばれば何かできるんだ、という自信をはぐくむ」「仕事を探すときの助けになる」という2つの効果があるのです。

 

簿記やファイナンシャルプランナーなどのマネー系の資格は、今後仕事を探すときにアピールポイントになりやすい資格です。

 

それ以外でも、自分の興味のある分野の資格があれば、まず簡単なところからトライしてみてくださいね。

 

子どものことを考えると離婚できない

 

「経済的理由」と同じくらいよく聞くのがこの理由。

 

「子どもには父も母もどちらも必要」と思ってしまう気持ちはよくわかりますが、それは本当に子どものためになっているか、改めて考える必要があるでしょう。

 

子どもは親が思っているよりもずっと敏感に家の中の状況を察します。

 

「子どもの前ではいい父と母でいよう」

 

お互いそう決めていても、ふとした瞬間に子どもは「パパとママ、仲良いふりをしてるけど、本当は仲悪いんだな…」と気づきます。

 

それが子どもの成長にどのような影響を与えるかは、考えるまでもありません。

 

仲の悪い両親とともにギスギスした雰囲気の家庭で育つ子どもと、片親でものびのびと育つ子ども。

 

あなたは自分の子どもを、どちらの状況で育てたいでしょうか。

 

子どもにとって本当にいい選択は何か、冷静になって考えましょう。

 

大切なのは、目先のことだけでなく、今後続く生活のことも含めて広く長く考える視点を持つことです。

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相手が離婚に応じない

 

「自分は離婚したいが、相手が応じてくれない」という場合もあるでしょう。

 

話し合いからの協議離婚が無理ということであれば、家庭裁判所に離婚調停を申し立てる必要がありますし、その離婚調停で決着が付かなければ離婚裁判へ発展することになります。

 

手続に裁判所が絡んでくる場合、専門的な手続になってきますから、弁護士へ依頼することをおすすめします。

 

「弁護士費用を払えない」という点が心配、という人もいるかもしれませんが、条件を満たせば「法テラス」という弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。

 

いずれにせよ、一旦弁護士へ相談することをおすすめします。

 

※こちらの記事は、離婚したいあなたの幸せな離婚への一歩となります。

法テラスとは?お金がなくても弁護士に相談・依頼できる公的サービス

 

なお、自分が有責配偶者(不貞をしたり暴力をふるったりして、離婚原因を作った側)である場合は、自分から離婚を請求することはできません。

 

その場合の対処法としては

 

・別居(最低5年以上)

・離婚によって相手が困窮しないように確実に手配する

 

などが挙げられますが、条件を満たしていても離婚が認められないこともあります。

 

それだけ「有責配偶者」は分が悪いのです。

 

婚姻中、離婚事由にあたる行為をしてしまうと失う物が非常に多く、その後の人生に大きな悪影響を及ぼしますから、注意が必要です。

 

世間体を考えると離婚できない

 

  • 「とてもお世話になった恩師からの紹介で結婚した」
  • 「相手の家と仕事上の繋がりがある」

 

など、夫婦以外の人とも深い繋がりがある結婚生活の場合、とくに離婚に踏み出しにくいですよね。

 

しかし、冷静に考えてみてください。

 

一度きりの人生、「周りからどう見られているか」だけ考えて自分の気持ちを殺したまま生きていって、幸せですか?

 

そんなことないですよね。

 

離婚に際して世間体が気になるというのであれば、何かあったときに「離婚に至った理由を周りにきちんと説明できるかどうか」がカギになります。

 

まず、不貞や浮気があったのならその証拠をきちんと確保しておきましょう。

 

離婚の話が出たときに、「どうして離婚なんてするんだ」と周りから責められても「こんなひどいことをされたのでもう耐えられなかった」と説明できると安心です。

 

また、「離婚を真剣に考えている」ということを相手だけではなく周りにも示すために、離婚前に敢えて別居するのも良いでしょう。

 

大切なのは「今の生活」「周りの意見」ではなく「未来の生活」「自分の意見」。

 

「強い意思」を持とう、とただ思うだけでなく、証拠などを固めたり、別居先を探したりすることで少しずつ実感がわき、意思が強固になっていくのがわかりますよ。

まとめ

 

離婚は非常に大きな決断です。

 

当事者同士で話が終わらないことも多くあります。

 

離婚に伴い莫大なエネルギーのことを考えるだけで気持ちがふさぎ、具体的なことを考えられなくなってしまいますよね。

 

しかしなんとかしてその場から一歩踏み出してみると、違う風景が見えてきて「自分には選択肢がある」と気づけるでしょう。

 

突然行動を起こすのはハードルが高いかもしれませんが、スマートフォンの検索窓に「○○市 離婚 支援」などと打ち込むだけならできるはず。

 

ぜひ検索してみましょう。

 

それがあなたの未来への第一歩になりますよ。

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